Vtuberとして配信を始めたい、もしくはLive2Dモデルを導入したいと思ったとき、 「Vtube Studioとnizima LIVEって何が違うの?」と迷ったことはありませんか?
この記事では、実際に両方を使用してモデルの動作確認を行っている私の視点から、 初心者にもわかりやすく、両者の特徴と選び方のポイントを紹介します。
✅ Vtube Studioとは?(概要と特徴)
Vtube Studio(通称:VTS)は、Live2Dモデルに対応したVtuber向け配信ソフトで、 世界中で最も広く使われているソリューションのひとつです。
- 【対応OS】:Windows / macOS / iOS / Android
- 【商用利用】:PC版は買い切り制(約1,520円 ※Steam版)、iOS版はアプリ内課金あり
- 【トラッキング】:Webカメラ/iPhoneフェイストラッキング(ARKit)/LeapMotion(手)
▼特徴まとめ
- 海外ユーザーにも支持されている
- 表情・演出の自由度が高い
- 拡張性が非常に高く、配信にも録画にも向いている
- iPhone連携での表情追従が非常に滑らか

僕は現状ではVTSを主に使っています。
配信や動画制作を見据えるなら、カスタマイズの柔軟さはかなり大きな強みです。
✅ nizima LIVEとは?(概要と特徴)
nizima LIVEはLive2D公式の販売プラットフォーム「nizima」が提供するビューア&簡易配信ツールです。
- 【対応OS】:Windowsのみ
- 【商用利用】:有料プランが必要(for indie:月額550円、for business:月額3,300円、年間プランで20%OFF)
※無料プランあり(ただし商用利用不可) - 【トラッキング】:Webカメラ/iPhone(ARKit)
▼特徴まとめ
- nizimaで購入したモデルをすぐに読み込み可能。出品中モデルのお試しにも使える
- 操作が直感的で初心者にも扱いやすい
- 月額制なので、コストがかかる点には注意
- iPhoneとの接続も可能で、ARKit対応モデルなら高精度なトラッキングも可能
- パーフェクトシンクの対応パラメーターが多い

モデル販売時のチェックや、Live2D ShowCase用動画撮影にはnizima LIVEを使用しています。
「購入者がどう使うか」を想定するなら、導入体験に近い確認ができるのが魅力です。
また、実用性の高いパーフェクトシンクのパラメーターの対応数はこちらが多いです。(例:目の見開きなど)
✅ 【比較表】Vtube Studio vs nizima LIVE(コスト・機能含む)
比較項目 | Vtube Studio | nizima LIVE |
---|---|---|
無料で試せるか | ◯ 無料でも機能制限なし(透かしあり) | ◯ アプリ版連携での連続使用時間に制限あり トラッキング等には制限なし |
商用利用 | PC版は買い切り(約1,520円) iOS版はアプリ内課金あり(約3500円) どちらかの課金で可 |
有料プラン加入が必要(月額550円~) |
操作性 | ◯ 機能豊富だが慣れが必要 | ◎ 直感的で初心者向き |
iPhone連携 | ◎ ARKitで高精度 | ◎ ARKitで高精度 |
Webカメラ連携 | ◯ 安定・多機能 | ◯ 同等レベルの基本性能 |
拡張性・演出機能 | ◎ 非常に豊富(表情トリガー・物理演算・エフェクト等) | ◯豊富 |
長期コスト | 買い切り制(長期コスパ良) | サブスク課金(月額550円、年間プラン5,280円~) |
✅ 結局どっちを選べばいい?
📡コスパ重視、 配信・録画・表現の幅を広げたい人:
→ Vtube Studio
機能が充実しており、買い切りでランニングコストがかかりません。
🧪 操作のシンプルさ・モデル表示確認を重視する人:
→ nizima LIVE
初回の立ち上げや操作の直感性に優れています。
僕個人の感覚

ここまでは主観を抜きにした客観的な視点で説明してきました。
僕個人の主観でお話します。
僕は
・VtubeStudioはコスパ重視
・トータル性能はnizima LIVE
かなと思っています。
といっても主要なパラメーターのトラッキング性能は同等なので、そこはどちらでも問題ないです。
違いとしては、VtubeStudioの方でしか出来ないことや、対応しないパラメーターも存在するのですが、使う人しか使わない機能や、使い所が少ないパラメーターも多い気がします。
nizima LIVEはパーフェクトシンク対応のパラメーターが多く、使い所もありそうなものが揃っていると思います。
また、Live2D公式によるサブスク制アプリなので、将来的な進化も速いのではと思います。
そういった部分を踏まえるとnizima LIVEの方が性能や使いやすさは強いかなと今は感じています。
🔰 まずは無料で試してみる:
→ どちらも無料版あり
どちらも機能制限がほとんどなく、特にトラッキング性能に関しては課金時と同じ性能です。
動作確認のためにまずは両方試すのがオススメです。

動作確認の際は実際の配信も想定するとなお良いです。
OBSやゲームなどのアプリetc…
PC処理については一般的にはnizima LIVEの方が軽いとされていますが、それぞれのソフトの設計思想と負荷分散の仕組みに違いがあるので、ご自身の環境やモデルで使用して確認してみてください。
✅ モデル制作者の視点から
私はLive2Dモデルを制作・販売する立場でもあり、
両方のツールで動作確認を行っています。
- 配信用としての表現力や自由度:Vtube Studioが圧倒的に上
- 導入体験や購入者の使用想定チェック:nizima LIVEが最適
どちらも使ってこそ分かる違いがあるので、併用を前提にしてもよいと感じています。
✅ あなたのVtuber活動に向けて
これからVtuberとして活動を始めたい方にとって、
「自分らしい姿」で配信できることは大きなモチベーションになります。
もしLive2Dモデルをこれから準備される場合は、
理想の姿を一緒に形にするお手伝いも可能です。お気軽にご相談ください。
▶ Live2Dモデル制作のご依頼はこちら
https://coconala.com/users/2343177
✅ まとめ(数値と目的別の選び方)
状況 | おすすめソフト |
無料で体験したい | 両方可(利用目的に注意) |
長期運用したい | Vtube Studio(買い切り) |
操作性重視 | nizima LIVE |
表現の自由度重視 | Vtube Studio |
最終的には、何を重視してVtuber活動を始めたいのかを明確にした上で、 自分に合ったソフトを選ぶのがベストです。
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